2020.07.29 学生団体元メンバー3人逮捕 「国家安全法」違反容疑

現在解散した独立派学生団体「学生動源」元代表鍾翰林(19歳)は夜、香港警察国家安全処の警官に逮捕されたことがわかった。

事件の第一報を伝えたのは巫啟航・元朗区議会議員だった。その後、王百羽・元朗区議はネットで中継映像を公開した。その中継映像を見るに、鍾翰林の自宅前では、国家安全処所属と思われる、「国安隊」と自称した警察官が二人いた。映像の撮影者である、王百羽は二人の警官に案件の詳細や受理番号について尋ねると、警官の一人は警察行動中として回答を拒み、ただただ捜査終了後に公共関係科が発表するとの一点張り。

約10分が過ぎ、6名の警官が鍾翰林の自宅からパソコンとビニル袋数個分の証拠品を押収した後、鍾翰林を連れ去った。警察隊が撤収した際に、警官の一人が「国家分裂罪」と言い、鍾翰林の容疑だと思われる。他方、学生動源の元メンバー男女二人もそれぞれの自宅で警察当局に逮捕されたとの情報もあった。

所謂「香港国家安全法」施行前の今年6月30日、学生動源は香港にある本部の解散とともに、台湾、米国とオーストラリアで海外支部の設立を発表し、海外で引き続き香港の独立を推進すると明言した。

警察当局:男性3人・女性1人逮捕

香港警察の李桂華・国家安全処高級警司が同夜記者会見に臨み、警察当局が午後3時半頃から、新界北西部の元朗と屯門、並びに新界東部の沙田において、「香港国家安全法」第20条「国家分裂の組織・画策・実施またはその参加罪」と同21条「国家分裂の扇動・幇助・教唆・金銭その他の援助罪」違反の容疑で、16歳から21歳の学生4人(男性3人・女性1人)を逮捕し、携帯電話や文書、パソコンなどの証拠品を差し押さえたことを明らかにしたが、逮捕された4人と学生動源の関連性については触れていなかった。

李桂華は、警察の調べなどによれば、とあるグループがSNSで香港独立を主張する組織の設立を宣言し、「香港共和国」の成立や、香港独立を主張する各派との団結、制限なき闘争などを綱領とした他、人々に参加の呼びかけもしたという。

李桂華は、その組織が最近設立されたものであり、問題とされる言論も「国家安全法」施行後に発表されたものとした上、法に触れる主張を「宣言」しただけで同法の扇動罪の構成要件を満たすと指摘したが、「国家安全法」は遡及法ではないと強調した。

被逮捕者のDNA採取を行うかとの記者質問に対し、李桂華は現在捜査の初期段階に当たるとしながらも、重大案件かつその必要がある場合、DNA採取も可能だと答えた。また、中共政権の香港出先機関「国家安全維持公署」が今回の行動に参加したかについて、李桂華は今日「純然たる(警察)国家安全処の行動」であり、他の機関とは無関係と話した。

 

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