2020.07.19 香港警察、元朗襲撃事件一周年記念デモを取り締まり 国安法違反の警告も

去年の「7・21」元朗襲撃事件が発生してからもうすぐ1年が過ぎた。ネット住民は事件を風化させまいと、今日「元朗7・21一周年デモ行進」を呼びかけ、警察の対応について改めて不満を表した。

岑敖暉・荃湾区区議と伍健偉・元朗区区議らが香港鉄路・西鉄線元朗駅前に記者会見を行い、デモ行進の流れについて説明した後、ショッピングセンターYOHOモールのアトリウムに行き、「警察と黒社会の結託」というプラカードを掲げた。それに対し、警察隊は二度にわたり現場に出向き、市民らを取り調べた。警官は十数名の区議に(公衆衛生上の「集合制限令」違反の)定額罰金通知書を発行した他、区議や現場で取材した記者にペッパースプレーを噴射した。

夕方頃、元朗区の地域政治団体天水連線に所属した区議4名は朗屏方面に向かって練り歩いたが、デモ隊は途中で警察隊に止められた上、4名の区議が未許可集会の組織の容疑で逮捕された。

 

香港警察:デモ前に市民と記者を一斉取り締まり

ネット住民は今日、「元朗7・21一周年デモ行進」を呼びかけた。デモ行進の集合時間は午後2時半とし、30分後の午後3時、西鉄線元朗駅から開始する予定だったが、集合時間の一時間以上前の午後1時過ぎ、夥しい数の警察官は元朗駅と駅と隣接するYOHOモール周辺に警戒し、通行人に職務質問を行った他、警察の放水車や装甲車も元朗大球場(スタジアム)付近に配置された。

午後2時過ぎ、警察機動隊はデモ行進の集合場所、西鉄線元朗駅前にて規制線を張り、「本物の記者かどうかわからない」として、独立系ネットメディア「立場新聞」の記者を含む、蛍光ベストを着たり取材パスを首にぶら下げたりした人々を規制線の内側に入れて、取り調べを行った。記者たちは個人情報を控えられた後に解放された。

 

区議7人に定額罰金

同午後、元朗区議会議員が次々と西鉄線元朗駅前に到着、取材陣に対しデモ行進の詳細を紹介した。午後2時半頃、警察隊は現場の人々を感染症拡大防止のための集合制限令違反として、岑敖暉・荃湾区区議と6名の元朗区区議の周りを規制線で囲んだ。7名の区議は1時間近くの取り調べの末、午後3時半過ぎに解放されたが、いずれも集合制限令違反として警察当局に定額罰金通知書を発行された。

解放された後、集合制限令違反で再び定額罰金通知書を発行されるのを避けるべく、7名の区議のうち、元朗区区議4人が記者の囲み取材を受けることに。いずれの区議も区内で職務を全うし、報道陣と面会する権利があり、集合制限令違反に該当しないとした上、定額罰金を払わないと明言した

 

「警察と黒社会の結託」プラカードを掲げた者は取り締まり 記者らにはペッパースプレー

他方では、午後3時頃、元朗駅前において、政治団体「天水連線」のシャツを着た男女二人が「警察と黒社会の結託」とのプラカードを掲げたが、すぐ警察官に規制線の内側に引っ張り込まれた。それを見た市民らは不満を顕に、記者たちは撮影取材のために近づけようとしたが、警察官に後退しろと命令され、双方は小突き合いした。混乱の中、警察官はペッパースプレーを噴射し、区議陳恵彬、関俊笙並びに記者数人の他、メディア連絡班の警察官も巻き添えを食らった。

その後、現場の警察官はこれ以上警告はせず、現場にいた人全員に集合制限令違反で定額罰金通知書を発行すると警告した上で、記者を取り囲むように封鎖区域を広げ、記者の身元確認を要求し、「取材パスを示せない者は全員599G(集合制限令違反)とする」と述べた。その中、学生メディア「学媒新聞」の16歳学生記者徐さんは警察隊に現場から離れろと命令され、「さもないと担任教諭や親御に連絡を入れる」と言われたという。徐さんによると、警察官は学生記者の身分について疑問を持たなかったが、「(警察は)私がこの場所で取材しないほうがいいと考えている」。

事件後、香港警察は公式Facebookページで文章を発表した。それによれば、何者かが西鉄線元朗駅付近において集まり、集合制限令に違反する疑いがあるとして、警察官は現場の民衆に解散するよう警告したが、従わない者がいたため、制限令に違反した8人宛に定額罰金通知書を発行した。

 

香港警察、シュプレヒコール叫んだ市民を「国家安全法」違反と警告

午後4時頃、元朗駅前で一時拘束された区議会議員は警察に解放された後、区議伍健偉や張秀賢らは「警黒(警察と黒社会)」「結託」とのプラカードを持ち、元朗駅から駅と隣接したショッピングセンターYOHOモールのアトリウムに練り歩いた。その後、王百羽その他の区議は次々と現場に集まり、民衆に「7・21」事件を忘れないよう呼びかけた。周りに物見をする市民もいた。

その後、数多くの警察機動隊員は現場に群衆を強制排除し、10名以上の区議に職務質問を行い、再び定額罰金通知書を発行した。また、朱凱迪・立法会議員や立法会選挙に立候補する「立場新聞」元記者何桂藍も警察の取り調べを受け、持ち物を調べられた。午後4時過ぎ、警察は現場市民の行為を国家安全法違反とした上、アトリウムにある「4人以上の」集合に解散しろと命令し、さもないと(感染症拡大防止のための「集合制限令」違反)定額罰金通知書を発行すると警告した。アトリウム近くのテナントは終業時間を繰り上げ、シャッターを下ろした。

 

 

デモ行進途中 天水連線メンバー4人逮捕

YOHOで行われた、警察による市民の強制排除の後、天水連線所属の区議伍健偉ら4人は夕方6時頃、元朗の雞地から出発し、「7・21テロを忘れるべからず 街に出て警察の暴力を糾弾せよ」と書かれた横断幕を持ち、「警察隊の即時解散を」、「街に出て真相を求めよ」を叫びながら、元朗警察署前を経て西鉄線朗屏駅に向かった。少数の市民は行列に加わった。

 

行進開始から約15分後に、警察は青色の警告バナーを掲げ、デモ隊を止めた他、4人の区議に再び取り調べを行った。警察は区議らを解放したが、彼らの行進が群衆の集合につながると警告し、違法集会の組織並びに群衆の扇動の疑いがあるとして、4人の区議に行進を中止するよう勧告した。

区議林進は現場の記者に対し、警察が4人の区議を解放したがデモ行進を続けると即時逮捕すると警告した。区議伍健偉と侯文健は元朗大馬路を離れた途端に警察隊に包囲された後、警察車両に連れ込まれ、連行されていったが、理由は明らかになっていなかった。林進は警察隊が撤収しておらず、市民と衝突する可能性がまだあるため、西鉄線元朗駅に行くと話したが、林進ともう一人の区議関俊笙は駅に向かう途中、警察官に白色の自家用車に連れ込まれた。メディア連絡班の警察官は、二人に違法集会の疑いがあるという。

 

同夜8時過ぎ、警察は公式Facebookページに文章を公開し、夕方6時頃、未許可集会を組織したとして、区議会議員4人を逮捕したと発表。警察当局は、4人の行為が法律を違反したのみならず、市民を集めさせ、ウイルスの感染・拡散するリスクを高めるとした。天水連線は夜8時頃、公式Telegram(インスタントメッセージサービス)チャンネルに通じ、4人とも元朗警察署に押送されたと明らかにした他、民間の弁護士が既に警察署に到着し、事件に対応するとした。

 

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