香港政府の要請なし 人民解放軍は「自発的」駐屯地を離れバリケード撤去 デモ対応に着手

11月16日午後4時過ぎ、九龍バプテスト大学付近の聯福道にて、凡そ百人の人民解放軍駐香港部隊の兵士が隊列を組み、数回に分けて九龍塘の駐屯地から出てきた。多くのものは緑色の上着を着たが、一部のものは「特戦八連」と「雪楓特戦営」の文字を印されるノースリーブを着た。

人民解放軍の兵士らはプラスチックバケツと箒以外、武器や装備を持っていなかった。兵士らは素手でデモ隊が設置したバリケードを撤去し、道端のゴミボックスに入れた。現場には消防隊員と警察機動隊の他に、カメラで現場の状況を記録した軍人もいた。その間士官と思しきものは「我は解放軍」と自己紹介した上、記者に対し、「(清掃行動は)自発的」で、その目的は香港の安全と安定だと説明した。約45分後、人民解放軍駐香港部隊の兵士は再び集合し、隊列を組み、駐屯地に戻った。取材陣は駐屯地の外までそれに追随していったが、出入り口の衛兵は記者に退去を命じた。

去年10月台風マンクートの後、人民解放軍も郊野公園に倒木の撤去に従事したが、当時の香港政府は、人民解放軍駐香港部隊が要請を受け公益活動に参加し、『駐軍法』に抵触しなかったとした。

中国の事情に詳しいコメンテーター林和立は、人民解放軍駐香港部隊は服従性が高い部隊であり、先述した任務に従事するのに上からの指示が必要のため、自発的に駐屯地を離れるのはありえないと指摘した。

中国の『駐軍法』によると、人民解放軍駐香港部隊の職務は「侵略に対する準備と抵抗、香港特別行政区の安全の防衛」、「防衛事務の負担」、「軍事施設の管理」と「関連の渉外軍事事柄の処理」、その第9条も「駐香港部隊は香港特別行政区当地の事務に干渉してはならない」と明記されている。

駐香港部隊は「自発的に」駐屯地を離れ「ボランティアの災害救助に」従事できるか?『駐軍法』によると、香港は「戦争状態」か「中国の国家統一に危害を及ぼした制御不能の」動乱が起き、緊急状態に入った場合にのみ、駐香港部隊は任務を遂行できるとした。『駐軍法』第14条には、社会治安の維持と災害救助に際し香港特区政府は駐香港部隊の援助を必要とした場合、香港特区政府は先に中央政府に要請してから、駐香港部隊は中央軍事委員会の命令に基づき初めて駐屯地を離れ、任務を遂行すると明記された。その際、すべての任務が完遂された後、駐香港部隊は速やかに駐屯地に戻らなければならないとした。

『基本法』第14条と『駐軍法』第9条によると、駐香港部隊は香港の当地の事務に干渉してはならない。しかし駐香港部隊は香港特区政府または中国中央政府の指示の元、香港において次の職務に従事できる、即ち必要に応じて、香港政府は中央政府に駐香港部隊による社会治安と災害救助の協力を求めることができる;全国人民代表大会常務委員会は戦争状態を宣告するか、若しくは香港において、香港政府が制御できない、かつ中国の国家統一か安全に危害を及ぼす動乱が起き、香港が緊急状態に入る場合、駐香港部隊は中央政府の決定に従い、香港に施行された全国的法律の規定の元、職務遂行に当たるべきとした。

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蘋果日報

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