警察による大学襲撃の際に催涙弾乱射 一ヶ月後の現在もなお汚染物を残留

11月中旬警察が香港中文大学を急襲した際に催涙弾を数え切れないほど乱射した。『苹果日報』と化学系エンジニアたちは中文大学のキャンパス各所に土壌と水のサンプルを15個採取・測定した結果、襲撃の約一ヶ月後の現在もなお大学構内に化学汚染物が残留されており、汚染範囲は主戦場の麓に限定されず、丘の上まで拡大されたことがわかった。

『苹果日報』等の測定結果によると、警察と大学生らが激しい攻防を繰り広げた、吐露港幹線道路沿いの二号橋付近には、土壌のCSガス残留物は1キログラムあたり0.1から1ミリグラム程度、木の葉のは1キログラムあたり1から10ミリグラム程度。また、武装警察が11月11日正午過ぎ、一時中文大学正門前の大埔公路(公道)から大学に向けて催涙弾を多数発射した。その影響は丘の上の新亜書院にも及ぼした模様。正門から200メートル離れたところにある、本部(メインキャンパス)のフルトン棟からもCSが検出された(表を参照)。

 

CSガスとは催涙ガスの一種で、正式名称はクロロベンジリデンマロノニトリルである。ガスの名称と裏腹に、実態は結晶性粉末であり、催涙弾爆発の際に霧化させ、空気中に散布。水のサンプルからはCSガスは検出されなかった。

香港中文大学医学部内科及び治療学科の許樹昌教授は、一分あたり0.004ミリグラムのCSガス曝露は人体の目を刺激するのに充分、一分あたり4ミリグラムの曝露は気道に刺激を与えうると指摘。測定にあたる化学系エンジニアは政府に対し、率先して測定を取り組み、その結果を市民に公開するよう促した。

今回の測定を担当した化学系エンジニア李浩基は、「CSガスはダイオキシン類に違い、人工化合物であり、自然環境に存在するはずがないため、今回検出された化学残留物は警察により発射された催涙弾が原因だと断定できる」と説明した。なお、二号橋周辺の木の葉に1キログラムあたり1から10ミリグラム程度のCSガス残留物が検出されたことについて、李氏は、土壌に比べより多くの残留物が検出された原因は木の葉の軽さにあると補充説明した。なお、李氏は、「政府に率先して測定を取り組んで、催涙弾による汚染の深刻さと汚染物の残留時間の長さを市民に広く知らせるとともに、一般の清掃員に適当に掃除させるのではなく、専門の除染作業員を招聘し、街道の清掃に着手していただきたい」と話した。

学校側のサンプル採取に参加した中文大学生命科学部准教授陳竟明は、「外国の学術文献によると、CSガスの半減期は1から2週、11月17日に採取われたサンプルには4分の3のCSガス残留物があるはずだ。香港の都市設計では、外国に比べ風通しが好ましくないため、(香港におけるCSガスの)半減期は外国のデータに示されるのより更に長い可能性がある」と指摘した上、警察当局が香港の人口密集地に「催涙弾放題」の如く、住居や店舗に向けて、好き勝手に催涙弾乱射したことを踏まえ、CSガスの残留期間が2週以上となると、香港人は行くところもなくなり、年寄りや子供、体が弱い人はいつまで逃げればいいのかと苦言を呈した。

中文大学の教職員は、残留物の影響が気管支に及ぼしたため、在宅勤務を余儀なくされたという。また、中文大学学生寮に住む学生は、二号橋間近の研究生寮に食事した後、一週間下痢したと話した。

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蘋果日報