機動隊員、取材中の記者に嫌がらせ BLM運動を揶揄

昨年の『逃亡犯条例』改定案を巡る反対運動が開始してから1年が過ぎた。今年の6月12日、市民は香港各地で集まり、シュプレヒコールを叫んだり、歌を歌ったりした。それに対し、警察隊は香港島の銅鑼湾と九龍中部の旺角で民衆を追い散らし、繁華街の広範囲を封鎖した。現場で取材した記者は、香港警察機動隊員が米国の「ブラック・ライヴス・マター」運動を蔑む様子を捕らえた。

その映像を見るに、旺角の豉油街にて、行動コード「PTU B4 3/5」の機動隊員は、「Black life matters(正しくはBlack Lives Matter)」、「(アフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイドが米国の警察官に膝で首を押さえつけられ、死ぬ直前に繰り返した言葉である)I can’t breathe(呼吸できない)」、「There is not America(正しくはHere is not America、ここは米国ではない)」などの言葉を口にし、その警察機関による構造的な人種差別撤廃運動をこけにせんばかりの振る舞いは波紋を呼んだ。

香港の警察当局はメディアの質問に対し、該当警官が職務に無関係な言葉を使用したことを認め、関係職員に個人的な行動に注意し、「敏感度を高める」よう訓示したとした。警察当局は、警察官の行動と規律を常に重視しているとして、規律違反の疑いがある場合、既定の規制に沿って調査を行い、その結果を踏まえ懲戒処分を下すかどうか検討するとした。警察側の情報筋によれば、事件後その機動隊員が戒告を受けた上、懲戒考査の対象になったという。

香港記者協会は午後、声明文を発表し、事件当時その機動隊員が現場記者に対し、アメリカの警察による暴力や差別への反対運動のスローガンを叫んだことの理由並びにその行動の適切さについて、警察当局に説明を求めた他、現場警官の感情的暴走について、警察の上層部に注意を促した。

『香港法律』第232A章『警察(紀律)条例』第1部第3条:
(2) 規律違反行為とは以下の行為を指す ——
(c) 秩序と規律を害する行為

『警察一般命令』第39章第39-05条:
事件現場に居る警察は以下のことをしなければならない:
(a) 相互理解と協調の精神に基づき、可能な限り報道機関に協力すること。
(b) 報道機関の取材活動に支障がきたすことを避けること。

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関連資料(繁体字中国語):

LIHKG(討論)

立場新聞(報道)