『苹果日報』記者、機動隊員に20秒間首を絞められ 一時意識不明に

武装警察が昨夜、九龍中部の繁華街旺角にて、再び民衆の大規模な強制排除を行い、手当り次第200人近くの市民を逮捕した。警察の行動の間、現場には買い物したり、偶然に「タクシーから降りて居合わせた」り、「夕食を済ませた」りした市民が少なからなかった。

その中、『苹果日報』の女性写真記者が一人、花園街と山東街の交差点辺りに撮影取材した際、武装警察に取り押さえられた。その女性記者が警察に20秒間首を絞められ、全身に向けてペッパースプレーを噴射されたため、頭部が地面にぶつかり傷を負わされた他、一時意識不明になった。

その女性記者は後に頚椎固定器を取り付けられたまま救急車に載せられ、区内の広華医院に搬送され、同病院の神経外科にて入院したが、ベッドから降りる際に看護師の介助が必要になるほど、怪我の具合は深刻だった。

その負傷した女性写真記者ジェシカは、病院に運ばれている間、四肢に力が入らず、頭部と前頸部辺りに痛みを感じた他、両目を含む全身もペッパースプレーのために灼けるような痛みを感じたと話した。

ジェシカの話によると、昨夜警察当局に対し協力的な姿勢で取材したにもかかわらず、武装警察は合理的な理由もなく過度な武力で自身に襲いかかり、正常かつ合理的な取材活動を妨害し、報道の自由を阻害したと言い、警察の残虐な行為の責任を追及すると明言した。

警察官による『苹果日報』新聞社写真記者への襲撃について、羅偉光・同紙編集長は警察当局を強く非難した。羅偉光は、暴力的な手段を使って取材活動を妨害し、報道の自由を侵害していると警察当局の対応を批判した他、警察の上層部に問題の本質に向き合うよう促した。なお、羅偉光はその女性記者の体調が回復した後、事件について苦情を申し立て、責任を追及するとともに、報道の権利を守ると話した。

入院中のジェシカは事件当時の状況を振り返った。その話によると、市民を大量逮捕した前、警察は既に現場の記者に敵意をむき出し、「ペッパースプレーを噴射する前、(ペッパースプレーの缶で)私たち(取材陣)を威嚇し、私たちを偽記者と罵った」と罵ったという。ジェシカは当時ゴーグルをつけており、識別用の蛍光ベストを着て、取材パスをぶら下げていた。

その後ジェシカは花園街と山東街の交差点辺りに市民のが逮捕された様子を撮影取材した際に、武装警察に両側から挟み撃ちされた。両側の部隊が連携を取れているには見えず、警察官が走り出し、取材陣に下がれと怒鳴りつけたりし、その間記者に向けて絶えずペッパースプレーを噴射し続けた。ジェシカによると、当時囲まれた記者たちはまるでサンドウイッチの具のよう、「私の後ろにいる記者は既に倒れ、その後私も転げて、現場は将棋倒し状態のよう。私たち(取材陣)はサンドイッチの具のように警察隊に挟まれた」と話した。

ジェシカが転げ落ちる前、一人の機動隊員が突如後ろから彼女の首を絞め、「制服の袖が見えたので機動隊所属の警官だとはっきりわかった。警察官が絞め殺す気で首を絞めていた。当時後ろに下がり始めたのになぜそうしたか理解できない」と述べた。機動隊員に20秒間首を絞められたうち、ジェシカは呼吸できなくなり、だんだん意識を失い、吐き気がしたという。

武装警察が手を離した途端、ジェシカがバランスを失い転倒した。頭が地面にぶつかったため、3〜4分間意識不明に陥った。意識を回復するなり、「警察が私たち全員に両手を上げろ、撮影するなと我々に命令した。その時、私の両目に何も見えず、カメラの状況を確かめようもなかった。警察官がわざと至近距離にゴーグルに向けてペッパースプレーを噴射した」とジェシカは当時の状況を語った。ジェシカが当時通気性のあるゴーグルをつけていたため、ペッパースプレーがゴーグルに染み込み、両目が焼けるような痛みを感じたという。

「完全に何も見えない状況の中で、私がただ地面に座っていたことだけが把握できた。警察側は私たちに、あんたらはもう逮捕されたといい、ひたすらに声を出すな、撮影をするなと繰り返した」とジェシカが話した。当時警察官が現場の記者たちに前に出ることを求めたが、機動隊員に首を絞められていたジェシカは当時、両脚に力を入れず、視界がぼやけて、呼吸すらままならなかったため、即座に返事できなかった。その彼女を見て、側にいた機動隊員が「三文芝居だ」と鼻で笑ったという。

意識を取り戻したジェシカに、1人の警察官が歩み寄り、こう話したそうだ:「今夜の状況は把握した。(ジェシカが警察に暴力を振るわれたことをその警察官に伝えた後)同僚の警察官がやりすぎ、歯止めが効かなかったことがわかった。」

『香港法律』第212章『人身に対する犯罪条例』第39条:
身体的危害を生ずる暴行罪
他人に身体的危害を生ずる暴行罪で有罪判決を受けた者は、公判に付すべき犯罪で有罪判決を受けたとし、懲役3年の刑を処す。

『香港法律』第232A章『警察(紀律)条例』第1部第3条:
(2) 規律違反行為とは以下の行為を指す ——
(k) 不法または不必要な権力の行使により、他人または政府に損失もしくは損害を与えること。

『警察一般命令』第39章第39-05条:
事件現場に居る警察は以下のことをしなければならない:
(a) 相互理解と協調の精神に基づき、可能な限り報道機関に協力すること。
(b) 報道機関の取材活動に支障がきたすことを避けること。

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